コインランドリー経営の必要資金、メリットとデメリット

コインランドリー経営の必要資金や経費、メリットとデメリット

最近、街中でよく見かけるコインランドリーですが、経営するのに必要資金や経費はどれくらいかかるのでしょうか?

初期費用の目安ですが、1,500~2,000万円程度かかります。店舗建設に約1,000万円、洗濯機や乾燥機などの設置、エアコンやテーブルや椅子の設置などで500~1,000万円程度かかります。

コインランドリー経営の特徴は、初期費用はかかりますが、ランキングコストは安く済むところです。お客さんがセルフで洗濯するので、人件費もかからず、光熱費くらいしかかかりません。そのため利回りも15%と他の土地活用と比べても高いです。

アパート経営ほど初期費用をかけたくない人や、早く初期費用を回収したい利回り重視の人には、コインランドリー経営はおすすめです。

フランチャイズに加盟する際の注意点や、始める際の流れについても解説しているので、コインランドリー経営を検討している人はぜひチェックしてみてください。

コインランドリー経営の必要資金

コインランドリー経営を始めるにあたってどのくらいの初期費用が必要となるのでしょうか。

初期費用の目安

初期費用としての割合が大きいのは、店舗を建てるための建設資金です。更地に建物を新築する場合、1,000万円以上はかかると思ったほうがいいでしょう。建設費用は、建物の大きさやエリア、建設時期などのさまざまな要因によって大きく変動します。

さらに、洗濯機や乾燥機を配置しなければなりません。業務用の全自動洗濯機は、おおよそ10万円から20万円で購入することができます。仮に5台用意するとなると、50万円から100万円かかります。

一般的な業務用乾燥機は、50万円から80万円程度です。5台でも250万円から400万円かかります。衣類だけでなくスニーカーなどもクリーニングできるコインランドリーが人気を呼んでいますが、特殊な乾燥機を準備する場合には、費用がさらに必要となります。

エアコンなどの空調設備、テーブルや椅子などの備品を揃えていくと、機器類の費用だけで300万円から500万円以上はかかる計算です。

機能性やサイズの違いによって機器類の価格は変わるので、ここで紹介した価格は参考程度に捉えてください。予算や規模に応じてちょうどいいものを選びましょう。

税金などのかかる経費

土地や建物に対して、固定資産税や都市計画税がかかります。現時点で土地の所有者であれば、固定資産税と都市計画税を負担しているはずです。

いま一度、税金がどのくらいかかっているのかを確認してみてください。コインランドリー経営をしていくうえでも、必ずかかってくる固定費として計算に入れる必要があります。

その他の経費としては、洗濯機や乾燥機代に使われる電気代や水道代、ガス代が主なところです。洗剤などの備品もランニングコストとしてかかりますが、それほど大きな負担にはならないでしょう。

電気代などの光熱費は、洗濯機や乾燥機の稼働率に比例します。利用者が多ければ多いほどに負担が大きくなりますが、コインランドリーの利用料金で賄うことができます。

専用機器類のメンテナンス費用もかかりますが、アパート経営に比べれば安く抑えられます。コインランドリー経営は初期費用はかかるものの、ランニングコストが安い土地活用と言えます。

初期費用を準備できるかどうかがコインランドリー経営における最大のハードルです。最初の資金問題さえクリアしてしまえば、安定的に稼げるビジネスとして期待できます。

利回りの目安

コインランドリー経営の利回りは、だいたい15%程度と言われています。コインランドリーの需要が高いエリアでの開業や、他店舗にはない独自性を持ったお店だと、さらに高い利回りを実現することもできます。

コインランドリー経営の準備段階では、あくまでも予想の数字を使って計算するしかありません。予想される収入額を使って計算する利回りを「表面利回り」と言います。

表面利回りは、「年間収入÷初期費用」で計算します。効率よく収益を得られるかどうかを示す値として、あらゆる投資で使われているので一度くらいは聞いたことがあると思います。

表面利回りが15%であれば、初期費用のうち15%が年間収入の額になります。つまり、おおよそ6年から7年くらいで初期費用を回収できることを意味しています。

15%という利回りは、他の土地活用と比較すると高い部類に入ります。ただし、実際には予想を下回る売上になるかもしれませんし、さらに繁盛する可能性もあります。あくまでも目安であることを理解しておきましょう。

準備段階で収支シミュレーションをする際には、あえて厳しめに計算するのがポイントです。高い利回りに気をとられて、甘目の収支計画をたててしまわないようにしましょう。

特に、コインランドリー経営を業者に委託する場合、理想的なシミュレーションを使って営業してくる業者もいますので特に注意してください。

コインランドリー経営のメリットとデメリット

コインランドリー経営におけるメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。いい面と悪い面があるので、どちらを優先するべきかをよく考えながら読み進めてくださいね。

メリット

ランニングコストが安いことは高い利回りをもたらしますので、コインランドリー経営は収益性の高さが魅力です。

低いランニングコスト

コインランドリーはセルフサービスのお店です。洗濯機にコインを入れだけで自動で洗濯機が作動します。非常に簡単なので、受付やサポートをするスタッフが常駐する必要がなく、人件費がかかりません。

主だったランニングコストは、電気代、水道代などの光熱費に加えて、洗濯に必要な洗剤代くらいです。建物を修理するための費用もかかりますが、アパート経営に比べると費用は少なくて済みます。

高い利回りが期待できる

建物の維持費用と日常的に必要なコストが少ないため、効率のよいビジネスです。支出が少ない分、収入の大部分が利益(儲け)になります。

コインランドリー経営の平均的な利回りは15%程度ですが、さらなる経営努力によって20%以上も可能です。オーナーとしての手腕次第で収益を上げていくことができるのも、コインランドリーの面白さでしょう。

料金の未回収が発生せず、即、現金収入になる

コインを入れないと洗濯機や乾燥機が作動しないため、利用料金を踏み倒されることがありません。事業者に任せる場合でも、相手が企業である以上、賃料の不払いは考えにくいです。

収入を得られるタイミングも他の土地活用とは異なります。アパート経営であれば、月一回の振込です。他のビジネスでも、サービス利用と支払いの時間に間が空くことがあります(売掛金)。自営でのコインランドリー経営には、そのような間がありません。洗濯機内に貯まるコインを回収するたびに、オーナーの現金収入となります。

オーナーがするべき業務が少ない

建物を建てて洗濯機や乾燥機を設置すれば、あとは機械が稼いでくれます。オーナーが日常的に行うべき業務は、清掃やトラブル対応、料金の回収くらいです。

洗濯機の故障があれば専門業者に連絡すればいいですし、機器類のメンテナンスさえしっかりしていれば、トラブルもそう頻繁に起こるものではありません。

フランチャイズも利用できる

フランチャイズ企業があるのもコインランドリーの特徴です。コインランドリーのブランドやノウハウがあれば、試行錯誤する必要がありません。フランチャイズを利用した経営については、記事の後半でも解説します。

デメリットやリスク

建物や専用機器を用意する都合上、まとまった初期費用がかかってしまいます。自己資金か借り入れかに関わらず、準備段階にどれだけお金をかけられるのかがポイントです。

初期費用がかさんでしまう

コインランドリーは建物を賃貸しても始められます。しかし土地活用でのコインランドリー経営では、建物を新築しなければなりません。

また、洗濯機や乾燥機といった機器類も調達する必要があります。洗濯機代、乾燥機代、建物費用を含めて、初期費用は1,500万円から2,000万円は見込んでおいてください。もちろん、建物の広さによっても大きく変わるので、業者への見積もり依頼は必須です。

高めの初期費用を準備できるかどうかが、コインランドリー経営を始めるに当たっての最大のハードルになります。

料金が盗まれる危険性がある

利用するたびにコインを洗濯機に入れるので、洗濯機そのものが料金徴収の役割を果たします。

両替機や洗濯機が破壊されたり、まるごと持っていかれない限りは盗まれませんが、盗難のリスクが完全にゼロというわけではありません。

無人経営であることも、お金が盗まれるリスクを高めます。防犯カメラを設置したり、警備会社に巡回を依頼するなどして、あらかじめセキュリティ対策をしておいた方が無難です。

競合他社との競争が激しい

コインランドリーを始めるにあたっては、まとまった資金と土地さえあれば始められます。アパートやマンションに比べると費用がかからないことから、新規参入がしやすくなっています。

参入しやすいのはあなたにとってもメリットですが、同時に、他社が参入しやすいことも意味しています。あなたのコインランドリーが流行った場合、コインランドリーへの需要があるエリアだと分かるため、他社が新規参入してくる可能性が高まります。

せっかく経営が軌道に乗ったとしても、新しいコインランドリーが近隣にできれば、あなたの顧客を奪われかねません。清潔で新しい洗濯機を使いたいと考えるのは当然だからです。

他社との競争に勝ち続けるためには、ただ漠然とお店を開いているだけではダメになってしまいます。そういった意味では、他のビジネスと変わらず、オーナーの営業努力が問われる土地活用と言えます。

コインランドリーの運営方法

コインランドリーを運営する方法には、大きくわけて「自営」と「フランチャイズ」があります。

自営

オーナーが経営のすべてを担うぶん、頑張りが収益に反映します。収入の他にも、仕事のやりがいを求める人におすすめです。

自営を選んだ場合には特に、経営を始める前の準備段階が最も重要です。コインランドリー経営に適した立地なのかを判断することが必要ですし、なるべく安く専用機器を仕入れるコスト意識も持たなければなりません。

経営センスが問われますので、儲かるのも失敗するのもあなた次第です。資金が準備できるかどうかに加えて、自分の力で切り盛りしていく覚悟があるかどうかが問われます。

フランチャイズ

立地がコインランドリーに適しているかの判断から、洗濯機類の調達、日々の宣伝に至るまで、実績のあるフランチャイズの知恵を借りながら経営することができます。フランチャイズへの加盟料(ロイヤリティー)が出費として増えますが、ビジネスが初めての人にとっては出費以上のものが得られるでしょう。

すでに知られているブランド名を借りられることも嬉しいポイントです。顧客の立場からすると、新しくできたコインランドリーを利用するハードルは高いです。なにも知らないお店にはなんとなく抵抗を感じてしまうからです。

フランチャイズに加盟すれば、知られているブランドのチェーン店として認知されます。お店を利用してくれるハードルが下がり、初期段階の顧客獲得に効果的です。

もちろん、フランチャイズ企業に任せっきりにすることはできません。実際に経営をするのは、あくまでも自分です。経営を軌道に乗せるために力を貸してくれますが、やるべきことは自営とほぼ変わらないので、オーナーである責任が軽くなるということはありません。

自営との大きな違いは、頼れる存在がいるかいないかです。未経験の状態で経営していくことに不安を感じる人は、フランチャイズのほうがスムーズに進めていけると思います。

コインランドリーのフランチャイズ企業は複数ありますので、フォローの度合いやロイヤリティーの額などを比較してみるといいと思います。そうすれば、自営とフランチャイズのどちらがいいのかを含め、より具体的にイメージすることができます。

コインランドリー経営に関心を持っている人は、フランチャイズ企業の情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。

コインランドリー経営を始める際の流れ

コインランドリー経営を始めるまでの流れを順を追って見ていきましょう。

市場調査を行う

コインランドリー経営に適した立地がどうかを確認します。たとえば、周辺エリアの状態、競合他社の数が判断基準です。周辺にコインランドリーがあるかどうか、そのお店が流行っているかどうかも参考にするべきポイントになります。

住宅街が近くにあると利用されやすいですが、郊外の場合はショッピングセンターなどの人が集まる場所の近くだとベストです。アパート経営だと交通アクセスの良さが重視されますが、コインランドリーの場合は駅からの距離はあまり関係ありません。むしろ、自家用車が使いやすいかどうかのほうが重要です。

自動車で通りやすいところであれば、利用者としても活用の幅が広がります。近隣で買い物をしている間や、大量の洗濯で使ってくれることもあるでしょう。

自動車での来店を想定するならば、何台かの自動車が停められるスペースが必須です。建物を建てるだけのギリギリの大きさでは足りません。近くの駐車場を利用してもらえばいいのかもしれませんが、洗濯ものをお店まで運ぶ手間が余計にかかり、使いにくいお店になってしまいます。

このように、どんな人にどんなシチュエーションで利用してほしいかを考えるだけでも、コインランドリー経営に向いているかどうかを予想できます。

フランチャイズの利用を検討しているのであれば、フランチャイズ企業の市場調査を参考にしてもいいと思います。あなたの土地での開業に関心を持ってもらえそうかを確認するだけでも、非常に参考になります。

収支をシミュレーションする

コインランドリー経営が儲かるかどうかをシミュレーションします。どれだけの自己資金が用意できるのか、足りない分の借り入れはどうするのか、返済は何年にするのか、金融機関ごとの金利はどうなっているのか、洗濯機が理想的な頻度で稼働した場合の収入はいくらか・・・などなど、シミュレーションをするべきことはたくさんあります。

固定資産税や都市計画税は、事前にいくらかかるかが分かります。すでに判明している支出である税金を必ず組み入れてからシミュレーションするようにしましょう。

万全な準備をしたとしても、実施に経営を始めてから想定外の事態になることも考えられます。できる限り余裕のある収支シミュレーションを立てることが、経済的なリスクの回避につながります。

店舗の建設や洗濯機類の調達を行う

コインランドリー経営を始めることを決断したら、建物の建設や洗濯機の調達など、具体的な準備を進めます。

土地活用としてのコインランドリー経営では、店舗となる建物を新築します。複数の業者にプランや見積もりを依頼して、効率的に経営がスタートできる業者を選んでください。

洗濯機や乾燥機は、購入すると一気に多額の費用がかかります。初期費用を抑えられるリースを実施している業者もありますので、必要に応じて利用しましょう。リースとは、端的に言うと機器類を賃貸することです。月額で料金が発生しますが、購入するよりも初期費用を抑えることができます。

リースには保証やメンテナンスもセットの場合もありますが、購入をすれば減価償却によって税金が安くなります。自己資金の多さや今後の収支計画に応じて、どちらがいいかをよく検討してください。

機器類のリース企業がコインランドリー経営に関するセミナーを開いていることもあるようです。積極的に参加して情報収集をしてみるのもおすすめです。

保健所への届け出

「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」を地元の保健所に提出します。コインオペレーションクリーニングとは、法律的に言うコインランドリーのことです。

難しい名前の開設届けですが、コインランドリー経営を始めることを届け出るだけなので、特に心配しないで大丈夫です。

ネットに公開されている東京都中央区の開設届けのひな形を見てみると、「開業日」、「衛生管理責任者の氏名」、「有機溶剤管理責任者の氏名」、「スタッフが常駐するのかしないのか」などの項目があります。
(参考:http://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/kankyoeisei/todokede.files/koinrandori-yoshiki.pdf

管理責任者といっても、特別な知識や資格はいりません。開設届けと一緒に、「構造設備の概要」、「付近見取り図」、「洗濯機等の配置図」も提出します。その後、保健所の職員が店舗に来て検査をします。検査済証を発行してもらえば完了です。

コインランドリー経営のスタート

すべての準備が整ったら、いよいよ経営の始まりです。近隣エリアの人たちにお店を知ってもらうための宣伝をしていきましょう。看板を立てるだけでなく、インターネットを使ったプロモーションも効果的です。

開店記念キヤンペーンなどのイベントを実施してもいいと思います。お店を試してもらうために、利用のハードルを下げるプロモーションをすることが開店当初のセオリーです。オーナーの工夫次第でどんどん稼げるのは、コインランドリー経営の大きな魅力でしょう。

まとめ

コインランドリー経営は、たしかに初期費用がかかります。単純な箱型構造の建物で十分ですが、建物の新築費用は大きくのしかかります。それに加えて、洗濯機や乾燥機などを準備します。まとまった資金が必要になることは、コインランドリー経営を検討するうえでデメリットに感じるかもしれません。

しかしコインランドリーの店舗数は右肩上がりで増え続けていて、コインランドリーへの需要が高まっています。

洗濯は日常生活に欠かせない仕事です。店舗を気に入ってくれた顧客は、その後も定期的に利用してくれる可能性が高いです。市場ニーズを的確につかむことができれば、コインランドリー経営は安定して稼ぐことができる業態です。

自営では負担を感じるならば、フランチャイズを利用する方法もあります。最初のうちはフランチャイズを使って経営を学び、自分で経営できる自信が付いたら自営に切り替えるのもひとつの方法だと思います。

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