トランクルーム経営の始め方と開業までの流れ

手軽に始められる土地活用法の1つに、トランクルーム経営があります。トランクルームには屋内型と屋外型あり、屋内型はオフィスビルなどの1室の中にトランクルームを設置、屋外型では外にコンテナを設置し貸し出します。

屋内型のトランクルーム経営を始めるためには、土地だけではなく建物も必要になりますが、屋外型のトランクルームであれば土地さえあれば簡単にトランクルーム経営に乗り出すことが可能です。

今回は、少ない資金かつ変形・狭小地でも大きく成功できる可能性を秘めたトランクルーム経営の始め方について解説します。

【目次】トランクルーム経営の始め方と開業までの流れ
  1. トランクルーム経営を始める際の流れ
    1. 現地調査
    2. 事業計画を立てる
    3. 契約を結ぶ
    4. コンテナを準備する
    5. オープン
  2. まとめ

トランクルーム経営を始める際の流れ

トランクルーム経営には、フランチャイズ、一括借り上げ、自己運営の3種類があります。フランチャイズ方式の場合、まず面談が行われ、現地調査ののち加盟契約、物件候補情報を受け取りコンテナ等の各種契約を済ませオープン、というのが大まかな流れです。

一括借り上げでは、開業相談から現地調査を行い、事業計画を立て加盟契約を結びます。その後コンテナの発注・搬入が行われオープンとなります。

自己運営で資金の借り入れもなければ、自分でコンテナを発注・搬入の手配を行い、好きなタイミングで開業できます。

ここからは、それぞれオープンまでどのような手続きが必要なのか詳しくみていきましょう。

現地調査

一括借り上げまたはフランチャイズの場合、契約を考えている会社にトランクルーム開業の相談を行うと、すぐに現地調査が行われます。

現地調査では、所有する土地の形状と広さからどのぐらいのコンテナを置くことができるのか、交通量や近隣状況から需要予測を行い「この土地ではどのぐらいの利益が見込めるか」を調査します。

外にコンテナを設置するタイプのトランクルームは、建築基準法や都市計画法にのっとり建設しなければいけません。こういった調査もきちんと企業側が行ってくれるでしょう。

さらに、自己運営では難しい「マーケティング」をプロに頼むことができるため、開業後も安定した経営が見込めます。

自己運営の場合には、土地の広さと形状を自分で把握し、コンテナをどれぐらい置けるのか自分で算出しなければいけません。

屋外に設置するコンテナは、建築基準法が適用されます。違法建築とみなされないよう、自己運営を考えている方はプロに調査を頼んだほうがいいでしょう。

事業計画を立てる

フランチャイズや一括借り上げでは、事業計画を立てるのはオーナーではなく企業側となります。この土地とコンテナ数でどれだけの利益が見込めるのか、オーナーは企業側が作成した事業計画を確認します。

オーナー側からすると、手間なく経営の長期計画を得ることができるわけですが、「本当に事業計画通りに利益が出るのだろうか?」と不安になるオーナーも少なくありません。

しかし企業側はプロですし、マーケティングの下に事業計画を立てているため、ほぼ計画通りに経営できると考えていいでしょう。

自己運営では、事業計画も自分でたてなければいけません。ただし事業計画が必要になるのは資金を借入するときだけですので、自己資金ですべてをまかなうのであればきちんとした事業計画を立てる必要はありません。

契約を結ぶ

事業計画ができたら、加盟契約を結びましょう。このステップは、フランチャイズおよび一括借り上げの場合のみに発生します。オーナー側に不利がないか、契約書にはきちんと目を通してください。

加盟契約時にコンテナの発注も行われます。

コンテナを準備する

フランチャイズおよび一括借り上げの場合には、コンテナの準備は企業側が行います。コンテナ購入の初期費用が掛からないこともあり、基本的にオーナーはオープンまで特にしなければいけないことがありません。

黙っているだけでもオープンできるのがフランチャイズや一括借り上げの強みです。

自己運営の場合には、コンテナ販売業者に連絡を取り自分で購入しなければいけません。フランチャイズや一括借り上げとは異なり、コンテナ購入のためにまとまった資金を必要とするでしょう。

コンテナには種類もあるため、知識がない状態ではコンテナの購入は難しいかもしれません。コンテナ購入の前に、トランクルームに適したコンテナを調べておきましょう。

コンテナ搬入や工事の開始

トランクルームのコンテナは地面にそのまま設置することができません。コンテナ搬入前にコンテナ設置のための基礎工事を行います。合わせて路面舗装や土地の整備工事も入ります。工事完了までは1ヵ月ほどかかるでしょう。

自己運営の場合には工事の手配も自分で行わなければいけませんが、フランチャイズや一括借り上げであればオーナーは特にすることがありません。

オープン

コンテナの設置も完了したらいよいよオープンです。オープンにあたっては、契約者を呼び込むための広告が必要となります。

フランチャイズや一括借り上げであれば、広告・宣伝も企業が行ってくれます。自己運営の場合には、契約者獲得のための広告や営業も自分で行わなければいけません。

まとめ

トランクルーム開業までには、おおよそ2ヵ月の時間を要します。相談から現地調査で2週間、事業計画から契約まで2週間、工事およびコンテナの設置には1ヵ月かかるでしょう。

長くても3ヵ月程度で開業できるのがトランクルームの強みです。アパート経営やビル経営にはまとまった資金が必要となりますし、ローンを組まなければいけないことがほとんどです。

フランチャイズや一括借り上げのトランクルームでは、初期費用がかからないこともあります。少ない元手で大きな利益をすぐにでも上げたいという方は、トランクルーム経営を行ってみてはいかがでしょうか。

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